お侍様 小劇場

    “いちにぃの…” (お侍 番外編 120)


このところは途轍もない夏ばかりが襲い来るものだから、
秋と言ったら…なんてな話題を持ち出すにしても、
残暑を引きずってる内は相当に無理があって。
少なくとも九月の内は そういう話をするのはまだ早いようだと、
諦める感覚になった方がいいのかも知れぬ、様々な企業の広報のお歴々。

 *化粧品業界はさすが鋭いというか、
  乾燥肌ケアの出足が今年は遅いようだが。
  食品会社はフライングでシチューやグラタンのCMを観た…と
  思ったら、そそくさと引っ込めた
  ような気配がしたんですが。(気のせい?)

冗談はさておき。
本来ならば、暑さも和らぎ過ごしやすい気候になるがため、
行楽にも向いているし、
猛暑からやっと逃れて迎える夜長は、
涼しくて過ごしやすいとあって、
ついつい夜更かしをしてしまうせいで、
読書やDVD鑑賞には打ってつけ。(ちょっと順番が違う…?)

  そしてそして、

何と言っても収穫の秋、結実の秋であり、
美味しいものを皆で収穫しましょうの名残りか、
皆で集う行事もたくさんあって。

 『神社で催される秋祭りは そのまま、
  収穫を氏神様へ奉納して、豊作を感謝するお祭りですし。
  文化祭系統の発表会にしても、
  こういう時期に催すところからして、
  そういう奉納祭の変化したものなのかも知れませんよね。』

春から始めた習いごと芸ごとのお浚いの会なぞは、
一見 根っこは違うようにも思えますが、
この時期に重なってるなんて、
やっぱり関係があるんですってと。
さては根拠までは裏どりしてないらしいお言いようながら、

 「久蔵殿は、今年の文化祭、
  どういう演目をなさるのですか?」

剣道部の方はいつもの屋台ですか?
クラスの方では演劇ですか?
特撮ドラマを少しずつ撮影していた?
久蔵殿は…あらまあ、それは楽しみですねぇ、と。
あの、大好きな七郎次おっ母様から、
やさしくも柔らかで清涼な頬笑みと共に
そうと畳み掛けられては……

 「〜〜〜〜。」

前半の枕部分が ちと怪しい言いようなんじゃあ?なんて、
ただでさえお慕い申し上げてる久蔵さんから、
どうしてツッコムことなぞ出来ましょうや。(大笑)
聡明透徹、繊細で優しそうな印象の美丈夫さん。
上背もあっての、かっちりと出来上がった均整のとれた肢体をしているのに、
涼やかな目許にすべらかな頬、
品があっての柔らかな肉づきの口許には、甘い微笑が絶えなくて。
所作もなめらかで いちいち卒がなく、
伸びやかなお声は、内緒ですよと低められると甘さが増して、

 「栗の甘露煮、お弁当に入れときましたよ?」

不意打ちで耳元へこそりと囁かれた日にゃあ、
内容なんて一気に吹っ飛んでしまっての、

 「………っ。/////////」

胸のうち発、耳朶の端 着という血流が、一気に過熱してしまうばかり。
お母様のことばかり言えない、
ご本人だって色白なその頬をぱあっと緋色に染めつつ、

 「〜〜〜〜って来ます。」
 「はい、行ってらっしゃい。」

ドキドキしちゃった恥ずかしさや含羞みをこれ以上さらすまいと、
そそくさと出掛ける、毎朝のこの一瞬の 純朴さと朴訥さ。
是非とも 部活の某先輩のケータイへ、
日頃のご苦労への免罪符に、
動画で録っといて送って差し上げたいくらい。

  ……迷惑ですか? そりゃ失礼。
(苦笑)

挙動不審なの悟られまいと、
勢いつけて飛び出しては来たものの、
駅まで向かう道をゆくうち、気持ちもすぐさま落ち着いて。

 「…………。」

次に襲うは、ちょっとしたアンニュイ。
だって授業はまだ短縮なのだのに、
お弁当持って出掛けにゃならない身だと、
その遅い帰宅時間を見越されているのが何とも不満な次男坊。
まだ気温も高いので、小難しい講義へは集中だってしにくかろ。
それより何より、十月に入って早々という日程で、
体育祭やら文化祭やらが控えているので、
その準備に使いなさいという温情か。
授業は昼までで、午後は課外授業という扱いになっている、
某都立高校の九月のタイムスケジュールだったりし。

 “………。”

学園祭の準備と言われても。
体育祭のほうでは応援団の一員にと抜擢されているが、
そっちの打ち合わせはもっと日が迫って来てから、
何拍子はこう、何拍子の振り付けはこっちというの、
伝えられりゃあ まず間違いなくこなせる身。
文化祭のほうだって、
部の方では、青空カフェの
当日の席までの案内役だけすればいいと
榊先輩から言われているし。
クラスの方の出し物だって、
どんな演目を持って来られようと、
よほどに馴染みのない分野でもない限り、
破綻なくこなせて当たり前という身。

 舞踏会シーンのワルツ?
   柔道のすり足に置き換えれば楽勝。

 特撮ヒーローの見得切りポーズ?
  大極拳の型に置き換えれば以下同文。

伊達に 先々で“一発本番 後戻りなし”という
苛酷な任務をこなさにゃならない身の上なんじゃあない。
指示や指令は復唱なしで頭と体へたたき込むのが基本、
相手や周囲に合わせる必要のあることだってお手のもの。

  木曽支家の次期惣領、
  島田一門の東の総代候補筆頭を
  舐めてもらっては困ります。
    (談;東北、北海道方面支家総代一同)

今年の演目はビデオ撮影したミニドラマの上映で、
しかも監督を担当したのが、やたら計画性のある人物で、
夏休み中の登校日とか、部活の練習日に出てくるメンツの分を
その時々に少しずつ撮りだめしていたグッジョブが功を奏し。
二学期の今は、
大人数が逃げ回ったりするシーンの撮影と、
編集を残すのみだとか。

 「…そりゃあなあ。
  かんしゃく玉鳴らしたり、
  後でコンピュータで削除処理するとはいえ、
  黒子が大挙して人垣作っちゃあ
  ヒーローや怪人が吹っ飛ぶのを受け止めたりした、
  かなり大胆な活劇シーンもあったから。」

夏休みで校庭が空いてなきゃ、
撮影出来ないってというお声もちらほらり。
…大丈夫ですか、木曽の次代様。
そんなところで目立ってお顔売っちゃっても。

 「………….」

  え? 活劇シーンは殆ど けったいな仮面つけてたから判るまい?
  …話の前後ってもんがあるでしょう。


  「……っ。…あ。」


おいおい話を逸らすか、じゃあなくて。
そろそろお屋敷町の通りから、
車の通行も増える大通りへ出ようかという辺りにて。
目の前の足元を“たたたたっ”と風のように駆け抜けた影があったのへ、
反射神経のいいこちら様、
考え事も吹っ飛ぶ反応で、ひたりと足を止めたのだけれど。

 「あ……。」

少し白っぽく乾いたアスファルトの道の上、
右側の塀の上から飛び降りて来て、
数歩も駆けぬうち、やはり素早い瞬発力で対面の塀へと飛びつくと、
そのまま頂上までを駆け上がり、去ってしまった一瞬の存在は、だが。

 “こねこ……。”

大人猫ならあの身のこなしも判らいではないけれど、
淡い茶色のそれはそれは小さな仔猫だったの、
久蔵殿にはきっちり見て取れた。
お顔の造作がキュッと小鼻の回りへ愛らしくも詰まったバランスといい、
四肢のか細さ、総身の均整といい。
ちょちょいっとじゃらせば勢い余ってコテンとこけて、
その様子だけで“かぁわいぃ〜いvv”と嬌声を招くよな。
そんな年端も行かぬ仔猫だったし、

 “あの猫は……。”

自分が飼ってるものならば、
それが犬猫であろうが、
インコや金魚、昆虫や亀やトカゲであろうが、
同じ種類のが大挙して来ても見分けがつくとはよく聞くが。
飼ってもないのに何故だか見分けのつく仔猫。
赤い首輪に金のプレート、
キャラメル色のメインクーンの姿の上へ、
時折 幼い坊やの姿が二重写しになって見える。
そんな不思議な“あの猫”だったなぁと、
素晴らしき動態視力でそこまで見極めておいでの、
島田さんチの次男坊様。

 「…………。」

まま、くだくだと嘆いてたって何も変わるものじゃあなし。
毎日の役割をきっちりと勤め上げ、
出来るだけ早く帰れるよに持ってきゃあいいのだと。
姿勢をあらため、背条も伸ばして。
最寄りのJR目指して歩み始めることで、
遠巻きながら護衛についていた“草”の皆様を ほっとさせたのでありました。


  ―― そういや、秋恒例の“逃避行”へとなだれ込むのも、
     久蔵様の ほぼ思いつきって行動だそうだしねぇ……。






     2



朝ご飯は鷄そぼろの甘煮あんかけ、錦糸たまごつき。
シチが木のスプーンでちょみっとずつ“あ〜ん”してくれたの、
あぐりしてから、はふはふ・うまうま。
お口をお手々でぱふり蓋して食べたの、美味しかったの〜vv
『もちょっとしたらば、
 久蔵の好きなモンブランが美味しい季節だよねぇ』って。
お口のまぁり、ごしごししてくりたシチが、
待ち遠しいねぇって微笑ってて。
クロたんはお匙からはどうしても食べらんなくて、そいで。
テーブルの上へ乗っける訳にも行かないからって、
それもシチがトントンカンコンて作った、
お椅子の高さのワゴンにご飯のお皿をかこんて嵌めて、
そこへ登って食べてゆのよね。
うん・あのね、こあくないのよ?
キュウとクロたんと二人でお昼寝出来ゆくらい広いの、
凄ゅごいでしょ?

 『クロ、もっと食べるかい? おや、もういいの?』

シチは どっちもお世話してくえて。
そいで、そんなシチにはシュマダが時々、

 『ほれ、せっかくのタチウオが冷めるぞ』とかゆって、

お箸で あ〜んて、してあげてゆのvv

 『わ、わたしはいいですってば。//////』
 『何を言うか、お主だけ冷めた飯を食うなぞ許さんぞ。』

むしったお魚つきのお箸片手に、
妙に きりりとなってゆうシュマダなのへ。
子供たちの前でわ よしてくださいよぉとかゆって、
真っ赤っかになったシチ か〜わいいvv


  ………などという


それはそれはお呑気に、
朝ご飯の一幕が繰り広げられてた筈だのに。

 《 …っ。》

不意打ちでそよいだ気配の邪悪さに、
ひくくっと小さなメインクーンさんのお耳が震えて。

 《 これって、るひーのお家のほ?》

いやいや、そこまで遠いによいじゃなかった。
でもね、あのね? ここまで届くとゆーことは、

 《 ……っ。》

 《 久蔵殿っ。》

ぶ…んっと、その小さな身の輪郭が、別な存在の影と二重に重なる。
勘兵衛と七郎次という家人の目にだけそう見えている、
金色の綿毛をいただく可憐な幼子ではなくて。
やはり金の髪をした、だが、すんなりとした上背の、
鞭のような痩躯に、凍るように冴えた殺気をみなぎらせた、
大妖を狩る、練達の剣士という青年の姿。
みえる資質を持つ者には、宙から滲み出たよに浮き出て見えたことだろが。

 《 真っ直ぐ駆けつけるつもりか?》

それは小さな黒い猫のお友達、
だがだが実は、小屋ほどもあろうかという図体と、
それに見合った胆力・霊力合わせ持つ、
陰陽師の式神でもあるクロ殿が、
姿はそのまま、だがだが、大人猫の内なるお声で問いかけたのへ、

 《 ………。》

こくり頷いた彼だったので、

 《 …判った。
  御主にも届いておろうから、七郎次殿は何とか誤魔化してもらおう。》

月から霊力を授かる存在の大妖狩りである彼は、
陽のある間は自力の霊力で動くしかなくて。
陰体としての存在を黒々刻んででしか動けぬは、
別次界から訪のうている探索者や、陰体に狙われるやも知れぬ危険が伴う。
よって、別次元の存在であるクロ殿が、
気配への煙幕も兼ねて同行しようぞと申し出てくれて。

 《 こちらだの、行くぞ。》
 《 ………。》

オーガンジーのカーテン、ひらりとひるがえし。
初秋の朝の風の中、
二つの狩人の気配が、音もなく飛び出していったのだった。





     3



相変わらずに、昼間の蒸し暑さは辟易レベルのそれだけど。
打って変わってと言うか、いつのまにと言うべきか。
朝晩の陽のない刻限に吹く風は、
おやと意外に思うほど、随分と涼しいそれとなっており。

 『だからというて、油断するなよ。』

寝しなはまだそれほどじゃないからと、
夏の寝間着のままで寝て、
起きぬけに寒さで震え上がってしまったり。
そうかと思や、
明け方は寒かろというのだけを用心し、
はやばやと長袖を着て寝て寝汗を冷やしたり。
お前は賢そうに見えて、どこかで抜けたことをしかねぬ、
油断のならない奴だからと。

 「…………。」

全くの全然褒めてなんかない言われように、
秘かに むむうと膨れれば。
近ごろでは母にさえ気づかれぬそれが、

 『何だ、その顔は。』

膨れ癖がついたらどうするかと、
大人げないぞと、メッと叱られてしまうほど、
誰かさんにだけはあっさりと読まれるから困りもの。
挙句に、今宵は半袖で十分だの、湿気が多いから窓は開けるなだの、
寝る頃合いにそんな内容のメールを寄越すお節介ぶりであり。

 “………。”

お陰様で今のところは風邪も拾ってないけれど。
どうせなら、
シチが“勘兵衛様ったら、きゃ〜んvv”と、
真っ赤になって話してくれるよな殺し文句とやらとか、
林田が“ゴロさんたら意味深vv”と、
奥の深さを感慨深げに唸っているよなお言葉とやらとか。
付け足すような大人の洒落っ気とか、
サービス精神とかは働かぬのだろうかと。
さすがは、ホテル業界の俊英、
ホテルJの跡取り娘だから思いついた…にしては、
ご本人、感情表現 判りにくいことこの上ない人なのだけれど。(笑)

 “………。”

昨夜もまた、うっかりと窓を開けたままで寝かかったところへ、
ちゃんと戸締まりしたかというメールがあって。
これが五郎兵衛殿なら“色をつけぬか色を”と苦笑しそうな、
相変わらずの型通り。
自分の無愛想を棚に上げ、何とかならんかと言いたげに。
爽やかな朝の街路、お屋敷町の坂道を、ガッコへ向かって歩みつつ、
鉄面皮の陰で思い切り不満げに、
う〜とか、む〜とか唸っていた紅ばらさんだったが。


 「…っ!」


 喩えれば、
 今少し早いキンモクセイの香りがどこか遠くで立ったよな。
 その香りを運んで来た風が、一瞬のちに間近の梢を揺らすという、
 そんなそんな、ほんの刹那ほどの予兆。

襲来の気配が朝風に香って届いた段階で、ハッとしての立ち止まり。
白い手へと提げていた学生カバンを、
速攻的判断にて足元へ手放す格好で落としつつ、
ぶんっと右手を斜め足元へと向けて振り抜けば。
半袖のセーラー服という制服の、
一体どこへアレを隠しているのかといや、
今ならば、落としたはずなカバンの、
だが、そこだけが手元へ居残った持ち手の部分とか。
どんな状況下にも対応出来る仕込み方まで、
きっちりとケアされているところが、
さすが、あの平八殿仕様の暗器の凄まじさ。

  ……じゃあなくて

襟足のふもとの身柱元
(ちりけもと)をちりりと騒がす、
何やら穏やかならぬ気配を感じた紅ばら様で。
何だ何処だと、
目には見えぬが途轍もない鋭さをおびた、
ただならぬ気配の所在をまさぐっておれば、

 そんなお嬢様の足元を
 疾風のように駆け抜けた存在が確かにあって。

 「………ぁ」

気がつけただけでも大したもので。
特殊警棒を振り上げる暇間もないほどの、まさしく閃光のごとく。
一瞬光ってそのまま消えた、稲光もかくやという何物か。
確かに、右から来たって左へ駆けてったのを。
把握はしたが、目でも追えたが、
口惜しいかな手がひくりとも動かなんだのが。
自分でも意外だったし、
そんな存在がこの世にあろうというのがまた、
随分と衝撃的であったらしくって。

 「   …。」

そおと、自分の手を持ち上げて、
胸元という高さにて双方の手のひらをじっと見つめる久蔵お嬢様。

 「……。」

ああそうだ。
かつての前世で、あの不敵で不埒な島田と出会って、
あんな年寄りが相手だったというに、
力でも速さでも紙一重ほどの先へと、
そりゃあ巧みに刀の切っ先 躱されまくった、あのときのような。
形を持たぬ理不尽とか不可解とかいう もやり感が、
手のひらの底の方で声もなく疼く。
怪しいというだけで確かめもせずに叩き伏せていいということはないと、
黒いGとの対峙をのみ例外に、
問答無用は禁じ手とされていた久蔵お嬢様だったものの。
ああこんな風に、胸の底からの振り絞るような切なさを、悔しさを、
切々と感じたのは久方ぶりで。

 “………今日は素振りの回数を増やそう。”

まだやってたんですね、あの木刀での素振り。(う〜ん)
はあと吐息をついたものの、ぐずぐずしていては学校に遅れる。
何だかよく判らない“もやり”だが、
そうだよ、大好きなシチの顔を見れば忘れるよと気を取り直して。
カバンを拾い上げると、持ち手へ警棒をセットし直し、
間のいいことには誰も通りすがらなんだのをいいことに、
何食わぬ顔をして、静かな街路をどんどんと下りかかったところが、
坂の終着、幹線道路と接する丁字路で、数人ほどの人だかり。

 どしましたか、この騒ぎ。

 何でもサイドブレーキ掛け忘れたらしいコンテナ車が、
 こっちの坂を下って来て、ガードレールにぶつかって止まったんですよ。

 うあ、車もガードレールも凄いへこみようですね。

 離れていたので運転手も無傷ですし、
 丁度 誰も通行人がいなかったから良かったようなものの。

 「…あ、確か三木様のところのお嬢様ですよね。」

驚かれたでしょうに、どうかされましたかご気分が優れませんかと、
いたわりのお声を掛けられたが、ご本人は微妙にそれどころじゃない。

 “ちょっと待て。さっきの気配に立ち止まってなかったら…。”

いくら敏捷な紅ばら様であれ、
運転手なしの10tコンテナに追われて逃げ切れる自信はないようで。


 “う〜ん………。”


かすかに残った印象は、キャラメル色の綿毛のような小さな毛玉。
黒っぽい陰と重なって見えもしたのだが、
それってそれって、もしかして………。

 “………?”

昨夜はちゃんと眠ったはずなのに、まだ夢の中にいるものかしらと。
何とも怪訝そうなお顔になって、
立ち尽くしてしまった 九月の朝だったそうでございます。






   〜Fine〜  12.09.09.


  *九月だとはいえ、
   ウチの久蔵さんはカップリングではいつも右側に居る人なので、
   あんまり意識してはなかったんですが。(95とか97とか98とか)
   今日は九月九日ということで、
   何かやってみようかと重い腰を上げたらこんなん出来まして。
   突貫もいいトコだったので、〆めがぐずぐずですいません。
   あっちのもこっちのもと盛り込んじゃったのは、
   ここんところコラボづいてた弾みでしょうか。
   (いや、訊かれても…。)
   ちなみに、猫キュウさんが危惧した“るひー”さんというのは、
   本館の麦ワラの海賊さん(高校生Ver.)のことです。

   そして一番の問題は、
   九月九日ってのは、日曜日だってことで。
   ……いや、ですからこのお話は明日の10日の朝のお話だとか。
   (く、苦しい、水をくれ……)

ご感想はこちらへvv めーるふぉーむvv

メルフォへのレスもこちらにvv


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